カテゴリー: 認知症

認知症の方への接し方に関する悩み

介護職は主に高齢者の身の回りのお世話をするのが仕事です。
朝の洗面から始まり、食事や入浴トイレのお世話、自分で歩けない人の手伝い、寝たきりの人の体の向きを変えたり、時には話し相手になるなど様々な仕事があります。

最近は不況の影響で仕事がないからと、よくわからないまま介護の世界に飛び込んでくる人も多くいます。
高齢者の中には認知症の方もいてやれ食事を食べてない(食べたのに)、財布がなくなった、夜中に歩き回る、などといった行動をとる人がよくいます。
そんな時は意思の疎通を上手に取ることは難しく、対応を間違えると怒鳴られ、悪態をつかれ、逆上させてしまい叩かれるなんて事も珍しい事ではありません。

日常生活のお世話だけでも大変なのに、認知症の方の対応までしなくてはいけない介護職は、特に未経験の方には荷が重く悩みも深いと思います。
ただベテランの先輩は怒らせる事もなく上手に誘導していたりしませんか?

よく言われるのは、認知症の方への対応で一番大切なことは否定をしないという事です。
同じことを繰り返し話していても「さっきから何度も聞いています」とか「何度同じ話をするのですか」などと言わず、「そうなんですね、○○さんはそう思うんですね」と相手の話を受け止めそして穏やかな口調を心掛けることも大切です。

自分の話すことを優しく認めてもらえればそれだけで安心感を与えることができます。
時には手を握ったりスキンシップを交えながら話を聞いてあげてもいいと思います。